炭の保管方法や注意点などについて解説

今回は、正しい炭保管方法をご紹介します。
キャンプやバーベキュー、シーシャなどで残った炭も、正しい炭保管方法を行っていれば、何年経っても使用することができます。
ぜひ、正しい炭保管方法を実践して、いつまでも炭が使えるようにしてみましょう。
炭はしっかり保管できれば何年も使える
キャンプやバーベキュー、シーシャなどで使い切れなかった炭は、正しい方法で保管すれば、何年でも使うことができます。
ポイントを押さえた、正しい炭保管方法をみていきましょう。
炭は正しく保管できれば劣化しない

木炭の成分は、ほとんどが炭素です。
そのため、正しく保管していれば変質したり、劣化したりすることなく利用できます。
逆に言えば、どれだけ持つかは保管状態で決まると言っても過言ではありません。
しかし、正しい方法で保管ができていないと、炭が水分を含んでしまい使用したときにはぜてしまったり、炭が吸着した匂いが網で焼く食材についたりしてしまいます。
そこで、炭の正しい保管方法のポイントを押さえましょう。
いかに炭を密封するかがポイント

炭を保管するときは、外気に触れさせないことに気を付けましょう。
外気に触れない保管方法は、ビニール袋で密封することがおすすめです。
また、ビニール袋で密封しても多少湿気を通す場合があるため、密封したビニール袋の中に乾燥材を入れたり、袋を二重にしたりして対策すると良いでしょう。
炭を保管する際の注意すべき2つのポイント
炭を保管するときは、湿気と臭いに要注意です。
①炭は湿気を吸収しやすい

炭の保管に、湿気は大敵です。
炭は空気中の水分を吸着しやすく、湿気の多いところでの保管は絶対にやめてくださいね。
もし、水分を含んでしまった炭を知らずに燃やすと、爆跳という現象を起こす可能性が高まります。
爆跳とは、炭の内部に閉じ込められた水分が熱されて膨張し、それらが小さな爆発を起こすことによって火花を散らす現象です。
湿気を含んでいるかどうかは炭の見た目で判断することが難しく、実際に爆跳して初めて、湿気を含んだ炭だったと分かります。
爆跳で火花が散ると火傷を負ったり、服を溶かしたりと被害が出ます。
そのため、炭を保管するときは、絶対に湿気に気を付けましょう。
②炭は臭いを吸収しやすい

炭を保管するときは、臭いにも要注意です。
炭の特性として、空気中の様々な物質を吸着します。
臭いも吸着します。
そして、その吸着した物質や臭いは、炭に着火し加熱することで放出されるため、使用したときに変な臭いがすることがあります。
特にバーベキューやシーシャのときに使用すると、食べ物や良い香りに悪臭がつき、本来の楽しさを損なうことでしょう。
そのため、炭を保管するときは臭いにも気を付けて、保管場所を選びましょう。
余った炭を長持ちさせるおすすめの保管方法
残った炭は、正しい保管方法で長持ちさせましょう。
簡易的な方法と収納ケースを使用する方法をご紹介します。
簡易的な方法

簡単に炭を保管する方法です。
- 保管する炭をビニール袋に入れて密封します。
- 密封したビニール袋の中に乾燥材を入れたり、袋を二重にしたりします。
- 炭を入れたビニール袋は段ボールやプラスチックケースなどに入れます。
- 湿気の少ない場所で保管します。
家にあるものを使って、簡単に正しく炭を保管することができますよ。
収納ケースを利用する方法

ホームセンターなどで売られている、フタ付きの衣装ケースを使った保管方法もあります。
- 横55cm、縦38cm、深さ18cmのフタ付き衣装ケースを用意します。
- 衣装ケースの底に、新聞紙2枚を重ねて敷きます。
- 新聞紙の上に、余った炭を置きます。
- 炭の上に乾燥剤を置きます。
- 衣装ケースのフタを閉め、湿気の少ないところに保管します。
乾燥剤はお菓子や海苔などに入っているものを使っても構いません。
細かくなった炭は着火剤として使える

小さく砕けてしまった炭は、火が付きやすいため、着火のときに使うと便利です。
保管するときは、細かい炭だけをビニール袋に入れて、大きな炭と分けておくことをおすすめします。
もちろん、細かい炭も保管をするときは、乾燥剤を入れておきましょう。
使わない炭を役立てる5つの活用方法
バーベキューやキャンプ、シーシャなどで使わない炭を捨ててしまうのは、もったいないです。
次のような活用方法があります。
①消臭剤や脱臭剤として使う

炭には吸着効果があります。
そこで、生活の中のあらゆる不快な臭いを吸い取ってもらいましょう。
靴箱や冷蔵庫、排水口などがおすすめです。
臭いが気になる場所でも、炭を置いて3日ほどで嫌な臭いが消えます。
もし、吸着力が弱くなってきたら、お湯で洗ったり、天日干しをしたりすると良いです。
②除湿剤として使う

湿気を吸う性質のある炭は、除湿剤としても効果を発揮します。
クローゼットや押入れ、流し下、収納庫に置けば、カビから衣類や布団、食べ物を守ってくれます。
市販の除湿剤はすぐに取り替えなければなりませんが、炭なら半永久的に使用できることも嬉しいポイントです。
③米を炊くのに使う

炭は、美味しくお米を炊くこともできます。
特に、備長炭を使えば、料亭のような白米が炊き上がります。
洗米したものに適量の水を入れ、その上に備長炭を置いて炊飯するだけで美味しいご飯の完成です。
もっと炭を活用して美味しいお米を炊きたいときは、使用する水も備長炭できれいにしてから使うと良いでしょう。
また、国産の備長炭を使えば、より安心して美味しいお米を炊くことができます。
④浄水に使う

炭は、浄水にも使えます。
木炭には無数の小さな孔があり、水道水に含まれている塩素やその他の有害物質を吸着してくれます。
その上、木炭には、カルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルも含まれています。
浄水として炭を使うと、水にミネラルがしみ出して健康にも良いのです。
⑤ガーデニングに使う

炭をガーデニングに活用する方法もあります。
炭を土の上に置いて置くだけでも、野菜に寄ってくる害虫などの被害を予防することができます。
特にナメクジの被害に効果的です。
また、炭を細かく砕いて土に混ぜて耕せば、土を元気にすることもできます。
炭の小さな孔が、微生物などの住処となり、さらには有害物質などを吸着し、土を元気にしてくれるのです。
さらに、土に重要な保水性を調整したり、通気性を高める効果もあります。
他にも、太陽エネルギーを吸収する保温効果や炭が持つミネラルによる栄養補給、酸性土壌を中和するなど、様々な効果が期待できますよ。
もし炭が湿気ってしまったら?

炭が湿気ってしまい、効果が薄れてきたときは、お湯で洗ったり、天日干ししたりしてみましょう。
すると、炭本来の力が戻り、またしっかりと効果を発揮してくれます。
このように繰り返し使えるところが、炭の良いところです。
炭の特徴を把握して適切に保管しよう!
炭は、湿気や臭いを吸ってしまう特性があります。
そのため、キャンプやバーベキュー、シーシャなどで余った炭は、正しく保管することが大事です。
正しい保管方法ならば、年月が経っても劣化することなく使用できます。
また、使わなくなった炭にも、消臭剤や脱臭剤として使ったり、ガーデニングに利用したりと使い道がたくさんあります。
炭の正しい保管方法や使い道を知って、ぜひ、炭を最大限に活用してみましょう。
あなたの生活が炭のおかげで、もっと豊かになるでしょう。