シーシャ屋を開業するときは何が必要?押さえるべきポイントも紹介

シーシャ屋を開業するときに必要な免許や資格、そして開業のポイントについて解説します。
また、シーシャ屋を開業するときに必要な資金についてもまとめました。
シーシャ屋に興味がある方やシーシャ屋を開業したい方は、ぜひ、最後まで目を通してみましょう。
シーシャ屋を開業するときに必要な5つのもの

シーシャ屋を開業するときは、必要な資格や免許があります。
食品営業責任者や飲食店営業許可、たばこ小売販売許可、出張販売免許など必要な資格と免許が5つあるのです。
1つ1つ詳しく解説していくので、ぜひ、確認してみましょう。
1⃣ 食品営業責任者
シーシャバーやシーシャカフェのように、飲食を提供するお店には、食品営業責任者の資格が必要です。
食品営業責任者は、まず食品衛生責任者の資格を取得するために、食品衛生責任者養成講習会を全課程受講しなければなりません。
集合形式の講習会とeラーニング形式の講習会が開催されていて、どちらかの方法で受講すれば資格を取得できます。
仕事をしながら資格取得を狙う場合は、eラーニング形式の講習会の方がおすすめです。
2⃣ 飲食店営業許可
シーシャバーやシーシャカフェで飲食をしながらシーシャを提供する場合、飲食店営業許可も必要です。
飲食店営業許可は、開店予定日の10日前に警察署へ届出しなければなりません。
そのため、それまでの間に保健所へ事前相談したり、営業許可申請を提出したりします。
また、保健所からの施設審査を受けることにもなるため、営業許可証の交付までに計画性が求められます。
さらに、スムーズに施設検査が通過できるように、施設検査のときに見られるポイントや気を付けるポイントも確認しておきましょう。
3⃣ たばこ小売販売許可、出張販売免許
シーシャバーやシーシャカフェは、お店でタバコの一種である水タバコを提供することになります。
そこで、たばこ小売販売許可や出張販売免許というものが必要です。
たばこ小売販売許可
たばこ小売販売許可とは、財務大臣管轄のタバコを取り扱うための許可免許です。
開業するお店の所在地を営業区域とする、日本たばこ産業株式会社(JT)の該当各支社の受付窓口にて、許可申請書類を提出します。
申請から決定までに約2ヶ月かかることや申請しても許可が下りないことが稀にあります。
そのため、たばこ小売販売許可よりも取得しやすい、出張販売免許を取得してシーシャ屋を開業する方もいます。
出張販売免許
出張販売許可は、たばこ小売販売許可を持つ業者と業務委託契約を結ぶことで、その契約を結んだ業者のタバコ葉を代わりに販売できるようになるという免許です。
たばこ小売販売許可よりも簡単に申請ができるため、シーシャバーやシーシャカフェを開業する方に人気があります。
出張販売許可でシーシャ屋を開業すると、業務委託契約を結んだ、たばこ小売販売許可を持つ業者からしかフレーバーを仕入れることができないことが難点です。
そのため、業務委託を結ぶ業者の精査はしっかりと行いましょう。
4⃣ 深夜営業許可
シーシャバーやシーシャカフェの開業をする方で、お酒の提供を深夜0時過ぎまでする場合は、深夜営業許可が必要となります。
申請方法は、シーシャ屋を開店する予定の店舗所在地を管轄している警察署に必要書類を持参します。
インターネットや郵送では受付していないため、気を付けましょう。
深夜営業許可も、開店予定日のの10日前までに申請が必要です。
5⃣ 防火管理者
防火管理者とは、シーシャ屋の火災などによる被害を防止するために、防火管理に関わる消防計画を作成し、防火管理上必要な業務を計画的に行う責任者のことです。
これは、「甲種防火管理新規講習」「乙種防火管理講習」「甲種防火管理再講習」という3つの防火管理講習を受講することで取得できます。
ただし、すでに消防設備点検資格者や自衛消防業務講習修了者は、免除される科目があるため確認をしましょう。
シーシャ屋を開業するときのポイント

シーシャバーやシーシャカフェを開業するときは、5つのポイントがあります。
1⃣ オペレーションに気をつける
シーシャバーやシーシャカフェを営業するにあたって、無理のない営業計画を立てましょう。
実際に営業を始めると、シーシャの仕入れやフレーバーや炭の注文、売上管理、接客、SNSでの集客、スタッフへの指導などやることは山ほどあります。
しかし、やらなければいけないことを厳選し、業務効率を上げること営業が回っていきます。
しっかりと営業計画を立て、オペレーションオーバーにならないように気を付けましょう。
2⃣ 在庫管理に気をつける
在庫が残らないように、注文が多いフレーバーと少ないフレーバーとで仕入れる量を調整しましょう。
あまりにも在庫が残ってしまうと、売り上げは良くても、手元に現金が残らないという悲惨な結果に陥ります。
在庫管理をあなた自身でしっかりと管理することが理想ですが、出張販売許可の場合は、的確な仕入れのアドバイスをくれる業者と契約することも大切です。
3⃣ 必要な免許は必ず取得する
無免許でのたばこの提供は、たばこ事業法によって禁止されています。
お店に来てくれるお客様や契約している業者にも迷惑をかけることになります。
当たり前のことですが、必要な免許は必ず取得してから開業しましょう。
4⃣ 集客・営業を行う
シーシャ屋を開業したら、SNSやHPでお店の雰囲気を発信していきましょう。
また、お客様にSNSで発信していただくのも良いでしょう。
シーシャ屋は怪しいというイメージがあるため、営業日時や料金、Wi-fi環境や電源があるかどうか、喫煙は可能か、支払い方法、お店の雰囲気はどういった感じかなどが分かるように発信するのがポイントです。
お店の位置や口コミが分かるGoogleマップも活用していきましょう。
5⃣ 開業サポートの利用も検討する
シーシャ開業を考えている方に向けた、開業支援サービスの利用も検討してみましょう。
シーシャフレーバーや機械などの卸売りをしてくれたり、シーシャに関する知識・経験・技術を教えてくれたりします。
また、お店の内装工事や物件相談、必要免許などについても相談やアドバイスをくれます。
開業サポートを利用すれば、あなたの心強い味方になるでしょう。
シーシャ屋を開業に必要な資金

シーシャバーやシーシャカフェを開業するとき、どれくらいの資金が必要かをまとめました。
実際に店舗の契約関係やシーシャ台などの備品一式で、どのくらいの資金が必要なのでしょうか。
店舗の契約関係
店舗の初期費用として、敷金(家賃の2ヶ月分)+礼金(家賃の2ヶ月分)+補償金(家賃の10ヶ月分)がかかってきます。
特にシーシャ屋の場合、火を扱うお店のため、補償金が大きな出費となります。
東京や大阪、名古屋などの大都市でこじんまりとしたシーシャ屋を営む場合でも、物件の初期費用は240万円〜360万円ほどかかると頭に入れておきましょう。
シーシャ台などの備品一式
シーシャ屋を開業するために必要なシーシャの備品は、シーシャ本体、ボウル、ヒートマネジメントシステム、フレーバー、マウスピース、トング、炭です。
特に値の張るシーシャ本体は、1台で25,000円から40,0000円ほどかかることが多いです。
これらの備品をどれくらい用意するかにもよりますが、最低でも30万円ほどみておくと良いでしょう。
さらに、飲食を提供するとなると、お皿やコップ、はしやスプーンなどのキッチン用品も必要になってきます。
シーシャ屋を開業するときは準備をしっかりしよう!

シーシャ屋を開業しようと考え始めたら、開業までの段取りをしっかりとしましょう。
必要な免許や資格を計画的に取得し、物件相談や内装計画なども計画的に行わなければなりません。
また、まとまった資金も必要となるため、しっかりとした準備と経営のノウハウを身に付けてから開業することをおすすめします。