VAPEの仕組みや基本構造、安全性などについてわかりやすく解説

加熱式タバコによく似ているVAPEは、若者を中心に人気が高まっています。
しかしVAPEの仕組みや基本的な構造を詳しく知っている方は少ないようです。
そこで今回はVAPEの仕組み・基本構造を詳しく解説していきます。
またVAPEの安全性も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
VAPEの仕組み

一見タバコのようですがVAPEはタバコと成分が違います。
詳しくVAPEの仕組みを解説します。
そもそもVAPEとは?
VAPEは電子タバコとも呼ばれていますが、タバコの葉は一切使われていません。
VAPEは電子タバコの装置内、もしくは専用カートリッジ内のリキッドと呼ばれる液体を電気加熱し、その時に発生する煙(水蒸気)を吸収する仕組みになっています。
リキッドには様々なフレーバーがあり、このフレーバーを変えれば香りや味のバリエーションが増えるため、アロマ機器のような感覚で楽しむ方も多いです。
禁煙や減煙のために吸うだけでなくリラックス目的で使用している人も多く、若者の間では新しいファッションアイテムとして人気となっています。
VAPE(電子タバコ)と加熱式タバコとの違い
VAPE(電子タバコ)とよく似た商品に加熱式タバコがあります。
加熱式タバコは、タバコ葉やタバコ葉を加工したものを電気的に加熱し、エアロゾル(霧状)化したニコチンと加熱によって発生した化学物質を吸入する仕組みになっています。
タバコの葉を使用していますので、ニコチンをはじめとした有害成分が含まれているのが特徴です。
VAPEと加熱式タバコは、見た目も似ているため間違いやすいですが、仕様が異なることを覚えておきましょう。
VAPEは形状によって4タイプに分けられる
VAPEの形状には4つのタイプがあります。ここではVAPEの形状を詳しく解説していきます。
BOX型

VAPEのBOX型は、バッテリーの部分が箱のような形をしており、VAPEの中でも比較的サイズが大きいのが特徴です。
BOX型はバッテリー容量が大きいため、1度の充電で長時間使用できるメリットがあります。
ペン型

VAPEのペン型は、ペンのようにすっきりとした細身のデザインでVAPEの中でもスタンダードなデバイスです。
構造もシンプルで、電源のオンとオフをボタンひとつで切り替えることができます。
ペン型は価格がリーズナブルなモデルが多く、メンテナンスが比較的簡単で消耗品の数も少ないためVAPE初心者に人気です。
スティック型

VAPEのスティック型は、紙タバコに近いサイズ感ですので、非常にコンパクトで携帯性に優れているのが特徴です。
難しい操作が特になく自動で電源が入るものが多いため、誰でも手軽に使用することができます。
POD型

POD型はPODと呼ばれるリキッドと、コイルが入ったカートリッジを交換しながら使用します。
そのため自分でリキッドを補充したり、コイルを交換したりする手間がありません。
リキッドを使い切ったらPODごと交換するだけでいいので、メンテナンスが非常に簡単です。
VAPEのリキッド補充方法は3タイプ
VAPEは使用する前にいくつか準備することがありますが、その一つにリキッドの補充があります。
ここからはVAPE3タイプのリキッド補充法を紹介します。
リキッド充填タイプ
リキッド充填タイプにはリキッドを上から入れるタイプと、下から入れるタイプがあるため事前に確認しておきましょう。
リキッドを上から入れるタイプは、アトマイザーを本体から外す必要はありません。
そのままの状態で、リキッドが他の部分に入らないよう気を付けて注ぎましょう。
カートリッジタイプ
カートリッジタイプのVAPEは、カートリッジを取り替えるだけでリキッドの交換が行えます。
カートリッジのほとんどが1本につき2~300回の吸引が可能です。
カートリッジは液体の成分が無くなると苦味が出てきます。
そのため苦味を感じたらカートリッジを交換するようにしましょう。
使い捨てタイプ
使い捨てタイプのVAPEは、本体ごと取り替えることでリキッドの交換を行います。
リキッドを使い切ったら本体ごと交換して終了です。
手間がまったく掛からないのがメリットですが、ランニングコストが高くなるのがデメリットです。
VAPEの基本構造
VAPEの基本構造を知っておくと、自分好みの調整ができてオリジナリティが楽しめます。
そこでここからはVAPEの基本構造を解説していきます。
カスタマイズの参考にご覧ください。
MOD
MODはアトマイザーに電気を供給して、VAPEを作動させるバッテリーユニットのことです。
MODには、テクニカルMODとメカニカルMODの2種類があります。
テクニカルMODは電子制御機能がついており、オートマティックに抵抗値を算出しますので初心者におすすめです。
上級者向けはメカニカルMODですが、こちらは制御基板がそなわっていないため電子制御機能がありません。
通電機能しか備わっていませんので、セッティングを自分で行う必要があります。
また安全回路も設けられおらず、初心者が扱うのは非常に危険です。
VAPE初心者はテクニカルMODを使用しましょう。
アトマイザー
アトマイザーとは、VAPEの吸い口とバッテリーの間にある噴霧装置のことで、ここで作り出したミストを吸うことで、リキッドのフレーバーを味わえます。
アトマイザーの選び方次第で、味や水蒸気の発生量は大きく変わるため好みが分かれるのが特徴です。
煙を楽しみたい、味を楽しみたい、など目的によって選ぶアトマイザーが変わりますので、自分の好みを意識しながら選びましょう。
コイル
コイルは、タンクから供給されてきたリキッドを加熱して気化する役割をします。
コイルにはウィックと呼ばれる綿などで作られたパーツが取り付けられていますが、まずはこのウィックにリキッドを染み込ませます。
その後コイルからリキッドに直接熱を伝えることで水蒸気を発生させる仕組みになっています。
電流の抵抗値が低ければ低いほど、コイルには多くの電流が通りますが、電流が強くなればリキッドは気化しやすく水蒸気の量も増えて味は薄くなるでしょう。
タンク
タンクはリキッドを溜めておく部分を指します。
タンクの中でもガラス製のタンクが人気で、リキッド残量がすぐに分かる、割れたりくすんだりせず安全性が高い、などの理由から人気を集めているようです。
タンクにはボトムフィルム式とトップフィル式の2種類があります。
ボトムフィルム式のタンクはアトマイザーの下からリキッドを注入し、トップフィル式はアトマイザーの上からリキッドを注入する仕組みになっています。
ドリップチップ
アトマイザーの先端に位置し、唇を当てる吸い口部分をドリップチップと言います。
ドリップチップにはさまざまな種類があり、長さや形状、材質などによって使い勝手や蒸気の味が異なります。
材質には、耐久性があって口当たりも良い金属製が使われていることが多いです。
熱伝導率の低さや手入れの容易さから樹脂製のドリップチップも人気がありますので、好みのものを選ぶといいでしょう。
VAPEの安全性やリスクについて

VAPEはタバコの葉は使われていませんが、安全性や健康へのリスクが気になる方も多いです。
そこでここからはVAPEの安全性と健康へのリスクを解説していきます。
VAPEの安全性やリスクはまだはっきりしていない
VAPEの成分は、食品添加物としても広く使われているプロピレングリコールと植物性グリセリンですので、人体への悪影響は少ないとされています。
しかし、これらの物質は食品添加物として使用する分には安全性が高いとされているのであって、加熱して肺の奥に吸い込んだ時の安全性まで保証されているわけではありません。
VAPEの安全性やリスクはまだはっきりと示されていないため、健康への影響が気になる方は使用を控えるのがおすすめです。
厚生労働省は電子タバコの使用に注意を呼びかけている
厚生労働省では、電子たばこの注意喚起について「引き続き電子たばこ使用に関する健康影響について情報収集を行っています」としています。
電子タバコの安全性は厚生労働省が調査を進めている段階ですが、健康被害を引き起こすリスクがある点は理解しておくといいでしょう。
ニコチンが含まれるリキッドには要注意
日本では医薬品医療機器等法(薬機法)により、ニコチンを含んだリキッドは販売されていません。
そのため日本国内に於いて、ニコチン入りの電子タバコを使用する場合は、個人輸入の方法のみとなります(自己責任です)。
個人輸入で購入したニコチン入り電子タバコは、買った本人に限り使用することは問題ないですが販売や他の人に渡した場合、薬事法に触れてしまいます。
海外からの個人輸入は、自己責任で行うということを理解し法律を遵守しましょう。
VAPEの基本的な仕組みを把握して長く大切に使い続けよう!

VAPE は基本的な仕組みを知っておくと、メンテンナンスもしやすく寿命も長くなります。
VAPE の基本構造を把握して、長く大切に使いましょう。