近年人気が高まっているシーシャ(水タバコ)は電子タバコとよく似ていますが、仕組みや成分など違いがあります。
シーシャ(水タバコ)と電子タバコの吸い方や有害性などの気になる違いを解説します。
電子タバコと水タバコの味や有害性の違いについて解説

タバコは身体に影響があるため飲食店をはじめ、分煙化や価格の値上がりから吸う方が減っています。
また喫煙者が禁煙するのはハードルが高く、電子タバコに切り替えている方が増えています。
電子タバコに切り替えた方でも、近年、SNSやインスタで人気のシーシャ(水タバコ)が気になる方もいるでしょう。
電子タバコとシーシャ(水タバコ)は「煙を吸う」という点は同じですが、仕組みや成分に違いがあります。
電子タバコと水タバコの違い
電子タバコ | 水タバコ | |
仕組み | 電気で蒸気を発生 | 煙を水で濾過させる |
成分 | プロピレングリコール 植物性グリセリン | タバコ葉 フレーバーなど |
味 | 豊富 自作リキッド可 | 豊富 フレーバーをミックスできる |
オプション | ドリップチップ | ホース HMS(ヒートマネジメントシステム)など |
電子タバコとシーシャ(水タバコ)は、紙巻タバコから移行されている方も多いですが、非喫煙者や女性にも人気が高くなっています。
煙を吸って吐くという行為はタバコと同じように見えますが、電子タバコとシーシャ(水タバコ)は仕組みや成分に違いがあります。
違いを詳しく解説しますので記事を参考にして、自分に合っている方を選びましょう。
電子タバコと水タバコの仕組みの違い
シーシャ(水タバコ)と電子タバコは見た目から違います。
エキゾチックな見た目のシーシャ(水タバコ)は、専用の器具が必要です。
一方、電子タバコは主にスティックタイプで見た目もスマートです。
電子タバコの仕組み=電気で蒸気を発生
電子タバコは交換式になっているカートリッジやデバイスを、バッテリーからの電力で加熱し発生した蒸気を吸います。
本体はバッテリー、リキッド(液体)のカートリッジ、蒸気を発生させるためのアトマイザー、吸い口で構成されています。
リキッド部分は製品により違いがあり、容器を交換するタイプ、液体を自分で補充するタイプなどさまざまです。
「蒸気を発生させる」という点では、似た商品に「加熱式タバコ」がありますが、電子タバコと加熱式タバコでは、成分が違うので注意してください。
水タバコの仕組み=発生した煙を水でろ過
見た目が複雑で仕組みがわかりにくいシーシャ(水タバコ)は、フレーバーを炭で加熱し発生した煙を水などを通して吸うタイプです。
フレーバーをヒートマネジメントシステム(HMS)やトップに盛ってその上に炭を置いて燃やします。
煙は下の壺部分に入れた水などを通し、それをパイプを使い吸い込みます。
この水がフィルターの代わりとなり、柔らかく口当たりの良い煙が味わえるでしょう。
炭の量や燃やし方で煙の量を調節することも可能です。
電子タバコと水タバコの成分の違い
紙巻タバコの煙は多くの化学物質を含んでいるため、それがキツイ臭いの原因となり苦手な方も多いでしょう。
電子タバコとシーシャ(水タバコ)は、香りも楽しめる点がよく似ていますが、成分は違います。
電子タバコの主な成分
- プロピレングリコール
- 植物性グリセリン
- 食品添加物
- 香料
紙巻タバコの有害物質にはニコチンやタール、一酸化炭素があげられますが、電子タバコにそれらは含まれていません。
電子タバコに含まれているプロピレングリコールや植物性グリセリンは、聞きなれない成分ですが、医薬品や食品などに含まれるため、日常でも摂取しています。
紙巻タバコには発がん性物質や有害物質が数多く含まれていますし、ニコチンには依存症があることがわかっています。
電子タバコは人が使用して安全であるとされている添加物しか入っていません。
ただし、害のないグリコール類を大量に摂取した場合、人体にどのような影響があるのかは、電子タバコの歴史が浅いためまだわかっていません。
水タバコの主な成分
- ニコチン
- タール
- 一酸化炭素
- フレーバー
シーシャ(水タバコ)はタバコの一種です。
そのため、ニコチンやタール、一酸化炭素が含まれています。
紙巻タバコと成分は同じですが、シーシャ(水タバコ)は半分がフレーバーのため、含有量はわずかだといわれています。
シーシャ(水タバコ)はその仕組みから水を通して煙を吸うため、水がフィルターの役割をし、紙巻タバコのフィルターよりも摂取量が減るでしょう。
また、依存性の高いニコチンは水に溶けやすいのでより減少します。
どうしても気になる方や非喫煙者、女性などには、ニコチンやタールフリーのフレーバーもあります。
電子タバコと水タバコの味の違い
電子タバコとシーシャ(水タバコ)の味の違いについて解説します。
電子タバコのリキッドは味の種類が豊富
- メンソール・ミント系
- フルーツ系
- スイーツ系
- 和菓子系
- タバコ風味
- コーヒー・カフェ
- ドリンク・カクテル系
- お茶・紅茶
- ハーブ・フラワー系
電子タバコは液体(リキッド)にフレーバーといわれる味をつけたものを、水蒸気化させ煙を吸います。
口に入れても安心な物質で作られているフレーバーはとても豊富です。
さまざまな香りや喉越しが楽しめるでしょう。
プロピレングリコール(PG)とベジタブルグリセリン(VG)が主な原料で、その比率により味や煙の量が変わります。
VGが多いと煙の量が多く、PGが多いと味をよく感じることができますが、PGを多くすると煙が発生しにくいため、PGが50%を超えるリキッドは販売されていません。
日本ではニコチンやタール入りのリキッドの販売や製造や法律で禁止されています。
購入の場合はより安心な日本製がおすすめです。
水タバコのフレーバーも多種多様
- フルーツ系・トロピカルフルーツ系
- カクテル系
- ハーブ系
- ミント系
- お茶・紅茶系
シーシャ(水タバコ)のフレーバーは、世界各国の会社が発売しており多種多様です。
さらにシーシャ(水タバコ)のフレーバーはミックスも可能です。
気に入ったフレーバーを見つけてお好みのフレーバーを楽しめるのもシーシャ(水タバコ)の魅力でしょう。
また、タバコ葉を使用せずに、クリームやフルーツのシロップ漬け、サトウキビの繊維を使用したニコチンフリーのフレーバーもあります。
電子タバコと水タバコのオプションの違い
電子タバコとシーシャ(水タバコ)はオプションを楽しむこともできます。
それぞれのオプションをご紹介します。
電子タバコのオプション
ドリップチップは元々電子タバコに付属していますが、定期的に交換することで、煙の濃さや味、香りが変わります。
形状や材質もさまざまなので、口にしたときの感触の違いも楽しめます。
煙や味が濃い方がよい方は、内径が細いタイプがおすすめです。
味が少し薄くても煙を多く吸い込みたい方は、内径が太目のタイプを選びましょう。
口にしたときに熱さを感じないためには、テフロンや樹脂など熱伝導率が低いタイプがおすすめです。
くわえやすくおしゃれな形状のお気に入りを見つけてください。
水タバコのオプション
シーシャ(水タバコ)は多くのパーツからなっていますが、今回はアイスホースをご紹介します。
アイスホースの中には氷や保冷剤が入っていて、普通のホースの先端に取り付けて使用します。
水を通った煙が氷や保冷剤でさらに冷やされるため、冷たくライトな口当たりの煙を楽しむことができます。
爽やかなミント系やレモン、柑橘系のフレーバーだと特に相性が良いでしょう。
冷たい煙を味わいたいときや夏の暑い日などにおすすめです。
電子タバコと水タバコの有害性の違い
ここからは、電子タバコとシーシャ(水タバコ)の有害性の違いを解説します。
身体に害がないのか心配な方は参考にしてください。
電子タバコは肺疾患になる可能性
電子タバコは加熱式タバコとは違いタバコ葉を使用していませんが、米国で電子タバコが関係していると疑われる肺疾患が報告されています。
また、下痢や嘔吐、疲労感や発熱、息切れや呼吸困難などの呼吸器症状も報告されています。
ただしこれらは、大麻関連の成分が入った電子タバコを使用していたと公表されています。
日本では大麻関連成分が入った製品は国内での製造・販売・輸入は禁止されていますので、あくまでも「可能性がある」ということです。
引用元:Outbreak of Lung Injury Associated with the Use of E-Cigarette, or Vaping, Products
水タバコは頭痛や倦怠感のリスク
シーシャ(水タバコ)はタバコの一種なので、含有量が少ないとはいえ有害物質が含まれています。
依存性の高いニコチンは水に溶けやすいのですが、その量はゼロにはなりません。
シーシャ(水タバコ)を吸って頭痛や微熱、倦怠感を感じる方もいます。
また、シーシャ(水タバコ)は煙を吸う量が多いため、吸いすぎると一酸化炭素中毒になる可能性があります。
ずっと吸いつづけるのではなく、間隔をあけて新鮮な空気を取り入れましょう。
非喫煙者がニコチンを摂取すると、血圧上昇や血管の収縮などがおきるため、めまいや吐き気を感じることもあります。
電子タバコと水タバコそれぞれの特徴から自分に合っているかを判断しよう

電子タバコとシーシャ(水タバコ)の違い、有害性について解説しました。
電子タバコには有害物質は含まれていませんが、プロピレングリコールは猫にとっては危険な物質なので気を付けてください。
電子タバコは手軽に購入できますし、シーシャ(水タバコ)は落ち着いた雰囲気でリラックスして楽しめます。
それぞれの違いを把握し、自分に合っているかどうか判断しましょう。