シーシャに中毒性や依存性があるのか解説

シーシャは従来の「タバコ」とは違い、落ち着ける空間で時間をかけて自分のペースで楽しめるため、喫煙者はもちろん非喫煙者や女性にも愛好家が増えています。
また、フレーバーの種類も多く慣れてくるといろいろと試してみたくなるでしょう。
香りを味わうシーシャは、吸い続けていると中毒性があるのでは?と心配になるかたもいます。
記事ではシーシャに中毒性があるのか、依存性になってしまうのかを解説します。
中毒性が心配な方に向けて、シーシャをできるだけ抑えながら楽しむコツもご紹介しますので参考にしてください。
シーシャに中毒性や依存性はある?

シーシャとは「水タバコ」「パイプタバコ」のことです。
従来の紙巻タバコや電子タバコとは違い、時間をかけて煙の香りを楽しむのが特徴です。
シーシャの見た目から「違法では?」と思う方もいるかもしれませんが「タバコ」なので、成人であれば吸っても問題ありません。
ゆったりとリラックスした時間を持つことができるため楽しんでいる方も多いでしょう。
ただ心配なのは中毒性や依存性です。
シーシャのフレーバーにはニコチンが含まれている
シーシャは「水タバコ」の名の通り、フレーバーは「タバコ葉」を使用しているためニコチンが含まれています。
中毒性や依存性はタバコに含まれている「ニコチン」が原因です。
ニコチンはタバコ属の植物が根で作りそれを葉に蓄積しています。
口腔摂取すると強い中毒症状を起こす毒物です。
また、ニコチンを吸うとドーパミン(快感を生じる)が放出され、その後のイライラを解消させようと繰り返しニコチンを取り入れるために、依存症にもなってしまいます。
紙巻きタバコに比べるとニコチン含有量は少ない
ただし、シーシャのフレーバーはタバコ葉を使用しているためニコチンが含まれてはいますが、従来の紙巻タバコと比べるとその含有量は少ないと言われています。
紙巻タバコの場合、主に繊維で作られているフィルターが煙を濾過しますが、シーシャの場合はボトルに入っている水でニコチンやタールを濾過します。
ニコチンは水に溶けやすい性質を持っていますので、水を通した煙にはニコチンの含有量が少なく吸収量も減るでしょう。
限りなくすくなくはなりますが「ゼロ」になるわけではありません。
ニコチン以外の有害物質にも注意が必要
ニコチンには中毒性や依存性がありますが、タバコにはニコチン以外にも有害物質が含まれています。
特に「タール」には発がん性物質が含まれているため注意が必要です。
タールとはおおざっぱですが、煙に含まれる粒子状の成分です。
フレーバーを熱するときに炭を使用しますが、その時フレーバーを焦がしてしまうとタールを多く含んだ煙を吸ってしまうことになります。
また、シーシャ立て続けに吸っていると一酸化炭素中毒が心配です。
シーシャを吸っていてクラクラするようであれば血液中に酸素が足りない状態なので、新鮮な空気を取り入れてください。
シーシャの中毒性をできるだけ抑えて楽しむための7つのコツ

シーシャは中毒性や依存になる場合もあります。
できるだけ中毒性を抑えて楽しむコツを7つご紹介しますので試してみてください。
コツ①:吸いすぎない
シーシャのフレーバーは様々でそれぞれ香りが違い、いろいろと試してみたくなりますが、中毒性が心配な方はシーシャを吸う頻度を少し減らした方が良いでしょう。
どんなことにでも言えますが「ほどほど」がおすすめです。
シーシャバーやカフェに通っている方は通うのを減らせばよいのですが、自宅で楽しんでいる方はずっと吸い続けてしまう可能背があります。
中毒性にならないよう吸い過ぎには注意が必要です。
コツ②:煙を肺に入れない
中毒性や依存性が心配なのはニコチンを取り入れることですが、ニコチンは口腔では吸収は少ないです。
表面面積が大きい「肺」まで煙を吸うことでニコチンがより吸収されます。
そのため、シーシャを吸うときもできるだけ口腔で「ふかす」ように吸い、煙が「肺」に入る量を減らしてください。
コツ③:休憩を挟みながら吸う
ニコチンを体内に取り入れると血管を収縮させますし、血液が酸素を運ぶのを一酸化炭素のせいで低下します。
そうなると酸素不足になりめまいを起こす可能性が高いです。
また、シーシャを続けてブカブカと吸い続けても、吐き気や頭痛、立ち眩みを起こす場合があります。
シーシャは時間をかけて吸い込み、吐き出す煙の香りを楽しむタバコです。
落ち着いてゆっくりと休息をとりながら吸うようにしましょう。
コツ④:適度に水分を補給しながら吸う
シーシャは少量ではありますがニコチンが含まれています。
ニコチンを取り入れると個人差はありますが、血管収縮や一酸化炭素で気分が悪くなる場合があります。
特に身体の血流量が少なくなる「空腹時」「睡眠不足」「アルコール摂取時」は注意しましょう。
身体の血流量を多くするためには、脱水状態にならないよう適度に水分を補給すると効果的です。
シーシャバーやカフェではアルコールを嗜むこともできますが、過度なアルコール摂取は脱水症状が起こり血管収縮が強くなります。
アルコールの摂取量にも気を付けましょう。
また、血流量は血糖値を上げるのも効果があります。
少し甘いものを取り入れて血管を拡張させるのもおすすめです。
コツ⑤:フレーバーを焦がさないように吸う
タールには数十種類もの発がん性物質が含まれていて、がんになるリスクが高まります。
タールはタバコ葉以外にも植物や有機物質を熱したときに発生する物質です。
シーシャの場合はフレーバーを炭で熱しますが、フレーバーを焦がしてしまうとタールが発生します。
もし煙を吸って喉が痛い、咳き込んでしまうのであれば、タールの含有量が多い可能性が高いです。
シーシャバーはカフェだと火力を調節しフレーバーを焦がすようなことはないでしょうが、自身が自宅で楽しんでいる場合はフレーバーを焦がさないよう注意するとタールの吸引を抑えることができます。
コツ⑥:適度に換気を行う
シーシャは時間をかけて楽しむものですが、ずっと吸い続けていると酸欠になる可能性が高いです。
酸素不足にならないためにも、しっかりと換気を行い新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
シーシャは2~3回吸って1度休息を挟んでまた吸う程度が目安です。
ゆっくりリラックスしながら吸うよう心がけてください。
コツ⑦:ノンニコチン・ノンタールのフレーバーを利用する
シーシャのフレーバーには若干ニコチンが含まれていると解説しましたが、多種あるフレーバーの中には「タバコ葉」を使用していないものもあります。
サトウキビやフルーツ、茶葉や石にシロップをしみ込ませて熱するスチームストーンなど、ノンニコチンやノンタールのフレーバーだと安心でしょう。
ノンニコチンやノンタールではありますが、それぞれ煙は濃厚で味わい深いのが特徴です。
ニコチンの中毒性や依存性が心配な方、体内に入れるとヤニクラを起こす方、非喫煙や女性におすすめです。
中毒性にも考慮しつつ無理なくシーシャを楽しもう!

慌ただしい日常を過ごしているとストレスも溜まりがちです。
シーシャは味わい深い煙と香りでリラックスした時間を過ごすことができるため「大人」の方におすすめの嗜好品です。
タバコ葉を使用しているフレーバーは微量ながらもニコチンが含まれていますので、中毒性や依存性に考慮して無理なく楽しむようにしてください。