シーシャと紙巻タバコはどちらも「タバコ」で、同じように煙を吸って吐きますが、さまざまな違いがあります。
シーシャと紙巻タバコの違い、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
シーシャと紙巻きタバコの違いやメリット・デメリットを解説

シーシャは「水タバコ」といい、フレーバーを燃やし煙を水など液体を通して長いパイプで吸います。
見た目のインパクトはもちろん、煙の多さにも驚かれるでしょう。
従来日本で主流の紙巻タバコとはあまりにも違いがあるため「タバコ」だと思わない人もいますが、日本の法律でもシーシャは「タバコ」の一種です。
では、見た目以外にシーシャと紙巻タバコに違いはあるのでしょうか。
シーシャと紙巻タバコの違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
シーシャに興味がある人や紙巻タバコから移行しようと考えている人は参考にしてください。
シーシャと紙巻きタバコの違いとは?
紙巻タバコもそうですが、シーシャは日本の法律で「タバコ」に分類されます。
そのため、シーシャを吸えるのはタバコ同様20歳からになるので注意してください。
シーシャと紙巻タバコには4つの大きな違いがあります。
違いを解説しますので参考にしてください。
違い①:手軽さ
紙巻タバコとシーシャの違いで大きなのはやはり手軽さでしょう。
タバコは有害物質が多く含まれていて近年の健康志向により吸える場所も減ってきています。
それでも紙巻タバコは専門店やコンビニなどで購入することができ、ライターやマッチがあれば、すぐに火をつけて吸うことができます。
シーシャの場合は専門の器具が必要になり、自宅やシーシャ店で楽しむことになるでしょう。
また、シーシャに必要なフレーバーも手軽に近所で手に入れることも難しいです。
手軽に吸えるという点では紙巻タバコが有利です。
違い②:吸える時間
シーシャと紙巻タバコは吸える時間に違いがあります。
紙巻タバコの場合、火をつけて1本吸うのに個人差やタバコの種類にもよりますが、およそ5~10分程度でしょう。
シーシャの場合は、1台吸うのにおよそ1.5~2時間程度ととても長いです。
もちろんフレーバーの量や種類でも変わってきますし、吸い方も人により違います。
ただ、シーシャはリラックスして楽しむタバコです。
プカプカ吸うのではなく休憩しながらゆっくりと楽しみましょう。
違い③:ニコチン・タールの量
タバコにはニコチンやタール・一酸化炭素といった有害物質が含まれています。
タールやニコチンには発がん物質が含まれていますし、ニコチンは依存症の原因で、タバコをやめるのが難しくなるでしょう。
紙巻タバコはたくさんの銘柄があり、それぞれタールやニコチンの量に違いがありますが、タールは1mg〜、ニコチンは0.1mg〜です。
シーシャの場合、タバコ葉を使用しているフレーバーには、ニコチンやタールが含まれています。
ただシーシャは紙巻タバコと吸い方が違い、煙を口に含んでふかして味わいや香りを楽しむものです。
さらに、煙は水を通して吸うため、水溶性であるニコチンが溶けやすいと言われています。
また、気になる人にはノンニコチンやノンタールのフレーバーも販売されています。
違い④:味や香り
シーシャと紙巻タバコは味や香りに違いがあります。
紙巻タバコが苦手な人は、あの独特な臭いも原因のひとつでしょう。
紙巻タバコは銘柄により臭いと味がそれぞれ違いますが、大まかにわけて「レギュラー」と「メンソール」系になります。
それに比べてシーシャはフレーバーがとても豊富です。
フルーツ系の甘いものや柑橘系、すっきりしたハーブ系や馴染みのあるお茶系など多種多様で、それらをミックスすることも可能です。
シーシャは煙そのものの味わいや香りを楽しむものです。
そのため、フレーバーはとても良い香りがして紙巻タバコのような嫌な臭いはしません。
シーシャのメリットとデメリット
シーシャと紙巻タバコには違いがあり、それぞれメリットとデメリットもあります。
シーシャと紙巻タバコのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
メリット | デメリット |
リラックスできる フレーバーが豊富 | 手間と時間がかかる 害はゼロではない |
シーシャのメリット
近年SNSやインスタを初め人気が高くなっているシーシャは、自宅用の器具や専門店も増えてきています。
魅力的なシーシャのメリットをご紹介します。
高いリラックス効果
シーシャは炭でフレーバーを燃やし、発生した煙を下の壺に入った水を通して吸います。
吸うさいには紙巻タバコとは違い、ゆっくりと深呼吸するように煙を口に含みボワーっと吐き出します。
ゆっくりと深呼吸するように息を整えるため、副交感神経が刺激され自律神経のバランスがとれるでしょう。
副交感神経が活発になると心拍数や血圧が下がり、リラックスしている状態と同じになります。
さらに、シーシャのフレーバーは良い香りが特徴です。
シーシャ店では落ち着いた雰囲気の中、様々なフレーバーの香りがします。
自身がくゆらせたフレーバーの香りとともに、アロマテラピーのような癒し効果も期待できます。
豊富なフレーバー
シーシャはその豊富なフレーバーが魅力です。
フルーツ系といってもアップルやピーチ、グレープやスイカなど甘いものから甘酸っぱいものまでそろっています。
スイーツ系だとバニラやキャラメル、チョコレート、さらには、お茶系やカクテル系まであります。
それぞれの味の再現度が高いのも特徴です。
その日の気分によって選ぶことができるでしょう。
また、シーシャのフレーバーは、組み合わせることも可能です。
お好みのフレーバーを自分好みにカスタマイズしてオリジナルを作ってみるのもおすすめです。
シーシャのデメリット
リラックス効果が高いシーシャですが、デメリットもあります。
吸うのに手間がかかる
シーシャは紙巻タバコのように火をつければすぐに吸えるというものではありません。
初心者や自宅に器具がない場合は、シーシャ店へ出向く必要があるでしょう。
自宅でシーシャの器具を揃えた場合でも、場所を決め炭に火をつけフレーバーを詰め瓶に水をいれて組み立てます。
炭が温まったらヒートマネジメントシステム(HMS)に入れて、フレーバーを蒸してやっと吸うことができます。
吸うだけでも手間がかかりますがその後、火のしまつや器具の手入れも必要です。
また、シーシャは30分〜2時間程度吸うことができるため、時間に余裕がないと吸えないのもデメリットになります。
害がないとは言い切れない
シーシャにはニコチンやタールといった有害物質が含まれています。
煙を吸うさいには水を通し濾過されるため、紙巻タバコと比べると有害物質は減りますが、ゼロになるわけではありません。
ニコチンを取り入れると依存症になるリスクが高まります。
また吸いすぎると眩暈がしたり吐き気や頭痛が起きたりする場合もあるので注意が必要です。
吐き気や頭痛などの原因は様さまざまですが、シーシャを吸っているときに症状が出たら、水分をとったり横になったりしてください。
シーシャを吸うときには、慌てて吸うのではなくゆっくりと落ち着いて休憩しながら吸いましょう。
紙巻きタバコのメリットとデメリット
明治時代から作られている紙巻タバコは、長い間日本で主流でした。
昨今吸うかたも減っていますが、紙巻タバコにもメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
手軽に吸える 時間がかからない | 自身だけでなく 他人の健康にも害がある |
紙巻きタバコのメリット
シーシャと比べて紙巻タバコのメリットをご紹介します。
手軽に吸える
歴史が長く愛煙家が多かった紙巻タバコですが、近年吸う人も場所も減っているのが現状です。
ただ、紙巻タバコはシーシャと比べると手軽に吸えるというのはメリットでしょう。
紙巻タバコは街中にあるコンビニで簡単に手に入りますし、火をつけるだけで吸うことができます。
タバコと火、携帯灰皿があれば喫煙可能場所で吸うことができます。
吸うのに時間を使わない
紙巻タバコはシーシャのように吸うのに時間がかかりません。
個人の吸い方にもよりますが、1本吸うのにかかる時間は5~10分程度ですし、一服してすぐに消すことも可能です。
自宅で吸う場合も火のしまつには注意が必要ですが、シーシャのように器具を用意したり手入れしたりする手間もかかりません。
また、脳を活性化させやる気が出たり、イライラした気分を落ち着かせる効果もあります。
紙巻きタバコのデメリット
もちろん紙巻タバコにもデメリットがあります。
紙巻タバコにはニコチンやタール以外に有害物質が多数含まれています。
中でも発がん性物質が多く、喫煙することでがんになる可能性が高くなるでしょう。
タバコはコレステロール値や血圧にも関係があり、それらは心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクもあります。
タバコは本人が吸い込む「主流煙」吐いた煙の「呼出煙」と、火のついたタバコから出ている「副流煙」という煙があります。
中でも有害物質が多いのが「副流煙」です。
そのため副流煙による、タバコを吸わない周りの人々への健康被害が問題となっています。
紙巻タバコは自身だけでなく周囲にも影響を及ぼすのが大きなデメリットです。
シーシャと紙タバコの違いを知ってリラックスしよう!

シーシャと紙巻タバコの違い、それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
シーシャと紙巻タバコは同じ「タバコ」の扱いですが、特徴やメリットは大きく違います。
シーシャにはニコチンやタールが含まれていますが、フレーバーの中にはノンニコチンやノンタールも存在します。
ニコチンへの依存症が心配な人はそういったフレーバーを試してみるのもおすすめです。