シーシャの年齢制限は?未成年は罰則があるかを紹介

従来の紙巻タバコや加熱式タバコとは違い雰囲気のある器具を使用するシーシャは近年人気が高まってきています。
白い煙を大量に吐き出しているシーンを見たことがる方も多いでしょう。
特別な器具を使用するシーシャは、扱い方や吸い方も従来のタバコとは違います。
おしゃれでかっこいいシーシャは未成年の方も興味を持つかもしれません。
シーシャには年齢制限があるのか、また、未成年が吸った場合の罰則や影響を解説しますので参考にしてください。
シーシャは年齢制限がある?
エキゾチックでオリエンタルな雰囲気が魅力的なシーシャは、大きく不思議な器具から長いホースを使って従来のタバコよりも多量な煙を吐き出しているため、そもそも合法なのかと心配している方もいるでしょう。
シーシャは「水タバコ」と言い、日本では合法です。
ただし、年齢制限があります。
20歳未満はシーシャを吸えない
シーシャはタバコ葉を使用しますので、ニコチンやタールが含まれています。
タバコ葉を使用しているため従来のタバコと同様、日本での法律では20歳未満の方が吸うことはできません。
「水タバコ」と言われるシーシャは、タバコ葉を燃やしその煙を吸いますが、その際に水を通して濾過され冷たく優しい味わいになるのが特徴です。
これまで日本で吸われてきたタバコとは、吸い方も味わい深さも違うため、愛好者が増えています。
不思議な器具とシーシャバーやシーシャカフェなどで吸うことが多いので、アンダーグラウンド的な雰囲気を感じるかもしれませんが、シーシャは日本ではタバコと同じ扱いなので合法です。
各国におけるシーシャの年齢制限
国名 | 年齢 |
韓国 | 19歳 |
アメリカ | 18~21歳 |
ヨーロッパ | 18歳 |
日本では年齢制限があるシーシャですが、各国では少し事情が違います。
韓国では日本での「数え年」のように、生まれた年が一歳となります。そのため19歳の1月1日からシーシャを吸うことが可能です。
アメリカは州ごとに違うのですが、満18歳からシーシャを吸うことができる州が多いでしょう。
ただし、飲酒と喫煙に関しては州によって年齢に違いがあります。
アメリカでシーシャを吸うさいには、よく調べてからにしてください。
ヨーロッパも国により違いがあります。
イタリアやフランス・イギリスなどでは満18歳からシーシャを吸うことができますし、スイスやオーストリアだと満16歳から可能です。
ポケットシーシャは未成年でも吸える?
シーシャのようにフレーバーと水蒸気を楽しめる「ポケットシーシャ」も人気です。
「ポケットシーシャ」は見た目は紙巻タバコや加熱式タバコと似ていますが、ニコチンやタールといった有害物質が含まれていません。
ポケットシーシャは主に「プロピレングリコール」と「植物性グリセリン」「香料」が含まれている「電子タバコ」になります。
タバコ葉を使用していないため、年齢制限はありません。
ただし、法律で問題はありませんが、タバコに間違われたり喫煙につながる可能性、粗悪品の販売などから、販売店やオンラインショップでは年齢制限を儲け、未成年への販売を自粛しています。
シーシャ店に入るには年齢確認が必要
シーシャはタバコと同様に年齢制限があります。
タバコを購入するときに年齢確認があるように、シーシャバーやシーシャカフェで入店するさいには、身分証明書が必要です。
身分証は運転免許証や保険証、国民年金手帳や印鑑証明でも入店できる場合もあります。
未成年者は入店できませんが、年齢確認は成人でも行われます。
成人の方は身分証を持って来店しましょう。
年齢確認なしで入れるシーシャ店はある?
未成年でもシーシャに興味がある方は年齢確認をしないシーシャ店が存在するのではと気になるでしょう。
シーシャはタバコと同じ扱いです。
タバコを購入するのに必ず年齢確認が必要なように、年齢確認を行わないシーシャ店はありません。
シーシャを楽しみたい未成年は20歳になってからにしましょう。
シーシャ店で未成年を接客するとどうなるのか
日本では未成年者がタバコを喫煙することは法律で禁止されているため、タバコの購入には年齢確認が必要です。
シーシャはタバコと同じ扱いなので、シーシャの販売やシーシャ店で未成年者を接客することはできません。
もし、シーシャ店が未成年者を接客すると、店や未成年者にどんな罰則があるのかを解説します。
店側に50万円以下の罰金
日本には明治33年にできた未成年者喫煙禁止法があります。
それには下記のように、未成年者にタバコを販売することは、喫煙防止のために年齢確認等が必要とされています。
また、未成年者が吸うことを知っていながら、販売や年齢確認を行わない場合には50万円以下の罰金となっています。
タバコ販売店と同様、シーシャ店も注意が必要です。
第四条 煙草又ハ器具ヲ販売スル者ハ二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ防止ニ資スル為年齢ノ確認其ノ他ノ必要ナル措置ヲ講ズルモノトス 第五条 二十歳未満ノ者ニ其ノ自用ニ供スルモノナルコトヲ知リテ煙草又ハ器具ヲ販売シタル者ハ五十万円以下ノ罰金ニ処ス |
未成年者は補導の対象
未成年者にシーシャを販売したり店で接客すると罰金が科せられますが、未成年側の罪はどうなるのでしょう。
現在(2022年)では、もし未成年が喫煙及びタバコを所持していた場合、補導の対象となり「逮捕」されることはありません。
「補導」された場合は、警察で自宅や親の連絡先を聞かれ、帰宅は許されますが、親や学校に連絡がいくでしょう。
未成年者本人は補導で終わりますが、周りの大人が処罰される可能性があります。
「未成年者喫煙禁止法」とは未成年者ではなく、大人に対する法律だからです。
親権者や販売店などが処罰される場合があるので注意しましょう。
シーシャはなぜ年齢制限がある?未成年が吸う影響は?
シーシャは未成年が楽しむことはできませんが、なぜ年齢制限があるのかと思うかもしれません。
シーシャはタバコと同じなので、未成年が吸うことで様々な影響が懸念されます。
シーシャを未成年が吸うことで起こる影響について解説します。
影響1.ニコチン依存症になりやすくなる
シーシャを吸っている人の側に行くと良い香りがするため、害がないのではと感じる方が多いでしょう。
しかし、シーシャはタバコ葉を使用しているためニコチンが含まれています。
ニコチンはタバコを吸うとすぐに脳に行き、脳でニコチン受容体と結合し、ドーパミンが放出されるため快感を得ます。
快感後にイライラするのを解消するためまたタバコを吸うという「ニコチン依存症」に陥ります。
簡単に快楽を得ることができるので、未成年で若い人ほどニコチン依存症に陥りやすいです。
影響2.薬物依存症へのきっかけになりやすい
未成年者はニコチン依存症に陥りやすく、禁煙も難しいため常習喫煙者になりがちです。
未成年でニコチン依存症になると、アルコールやシンナー・覚せい剤といった麻薬へのきっかけになりやすいです。
薬物依存症は使用していないと不快を感じるため、やめようと考えてもやめることができません。
薬物依存症は脳が記憶と同様、ずっと覚えています。
依存症になっても「薬物」をやめれば良いと考えますが、精神がその薬物に依存しているため、欲しくなっていまいます。
大人でも依存症を治すのは難しいのですが、未成年者だとより我慢することができないでしょう。
影響3.妊娠時でも吸い続ける可能性がある
未成年者が喫煙すると、いざ、禁煙しようとしても依存症になり難しいです。
女性の場合は妊娠する可能性があるため特に注意が必要です。
ニコチン依存症になると妊娠中でもタバコが我慢できなくなります。
女性が妊娠中にタバコを吸うと、早産や胎児発達遅延、低出生体重などのリスクが高いです。
また、子宮外妊娠や生殖能力低下などが起こる可能性もあります。
さらには、妊娠中は本人がタバコを吸っていなくても受動喫煙が乳用地突然死症候群の要因となる場合もあります。
女性の喫煙率は低くなっていますが、ニコチン依存症にならないよう注意してください。
影響4.健康への問題が起こりやすい
タバコにはタールやニコチン・一酸化炭素といった有害物質が200種類以上含まれていますが、その中の60種類に発癌性があるとされています。
タバコは煙を吸うので、咽頭癌や肺癌、口腔癌などが挙げられますが、煙や血液とともに全身に運ばれるため、他部位の癌リスクも高まるでしょう。
また、タバコを吸うことで血圧を上昇させたりLDLコレステロールが増えたりします。
LDLコレステロール(悪玉)が増えHDLコレステロール(善玉)が減ると動脈硬化が進むため、脳梗塞や心筋梗塞、虚血性疾患の発症率が高くなります。
未成年者が喫煙を始めると成人後に吸い始めた場合よりもより危険で、肺癌での死亡率はタバコを吸わない人と比べると5.5倍となっています。
シーシャは年齢制限がある!20歳から楽しもう

シーシャには年齢制限があります。
未成年者に販売や接客すると罰金が科せられますし、未成年者は補導されるでしょう。
また、なぜ年齢制限があるのか、シーシャを吸うことで起きる影響も解説しました。
ただしシーシャは悪いことばかりではなく、リラックス効果も期待できます。
未成年の方は20歳になったら楽しむようにしてください。