ふかしタバコとは?なぜダサいと言われるのか解説

タバコの吸い方の1つにふかしタバコがあります。
現在タバコを吸っている方の中にもふかしタバコになっている方がいるかもしれません。
また、ふかしタバコで吸っているとダサいとも言われています。
ふかしタバコとはどのような吸い方なのか、なぜダサいと言われるのかを解説します。
ふかしタバコとは?

タバコはフィルター部分を口に咥え、先端に火を当ててフィルターを吸うとタバコに火がつきます。
その際に煙が口内に入ります。
煙が口内に入ったらタバコを口から外し、空気をともに肺に入れるのが一般的です。
ふかしタバコは一般的な吸い方とはまた違うのが特徴です。
ふかしタバコの吸い方と身体への影響を解説します。
口腔内に煙をためて吐き出す吸い方
一般的なタバコの吸い方では、煙を肺にいれて吐き出します。
ふかしタバコは、吸いこんだ煙は口内に溜めて肺には入れず吐き出す吸い方です。
煙を肺に入れずに吸って吐き出すだけなので「ふかしタバコ」と呼ばれます。
ふかしタバコは美味しい
ふかしタバコは通常の喫煙方法よりもタバコの味が美味しいと言われています。
肺に煙を入れる吸い方だと、ニコチンやタールなど有害物質が直接肺に入るため、満足感は高いでしょう。
そのためタバコを「味わう」という感覚ではありません。
ふかしタバコは口内に煙を溜めるため、舌で味覚を味わえるでしょう。
タバコそのものの味や風味、香りを感じるため「美味しい」と評判です。
ふかしタバコは健康への害が少ない
タバコに含まれるタールや一酸化炭素は健康に有害な物質です。
一酸化炭素は慢性的な酸素欠乏症になり、動悸や息切れをおこしたり疲れやすくなったりします。
タールはタバコの煙からガスや一酸化炭素をのぞいた成分で、さまざまな発がん性物質を含んでいます。
喫煙者だけでなく、副流煙による回りの方への健康被害も心配でしょう。
また、タバコの煙を肺に入れる吸い方だと、肺気腫や気管支炎、さらには肺がんのリスクも高まります。
ふかしタバコは肺に煙を入れないため、健康への害は肺喫煙と比べると害は少ないでしょう。
ただし、非喫煙者と比べるとやはりリスクは高まります。
ふかしタバコに似たクールスモーキング
ふかしタバコに似た「クールスモーキング」とい呼ばれる吸い方があります。
クールスモーキングは、ふかしタバコと同様、口内に煙を溜める吸い方です。
特徴は「ゆっくりと吸う」「時間をかけて吸う」ということです。
少しづついれた煙をゆっくりと吐き出します。
そのため、よりタバコの風味や香りを味わうことができるでしょう。
ふかしタバコがダサいと言われる理由

ふかしタバコについて解説しましたが、ふかしタバコは「ダサい」とも言われています。
非喫煙者から見ると、通常の肺喫煙とふかしタバコとでは違いがないように思われるでしょう。
肺喫煙の場合は煙の色が半透明です。
しかし、ふかしタバコの煙は口内から直接出すだけなので白い煙です。
また、肺喫煙だと入れた煙を吐き出すため、勢いが良くなります。
ふかしタバコだと口からホワホワとした煙が出るでしょう。
さらに、肺喫煙とふかしタバコでは、煙を吐き出すまでの時間が違います。
肺喫煙は肺に入れてから吐き出すため、煙を吐き出すまで時間がかかります。
ふかしタバコの場合は、吸ってすぐ吐き出すため早いでしょう。
このように、通常の喫煙とふかしタバコは違いがあり、見るとわかります。
それを踏まえて、なぜふかしタバコがダサいと言われるのか、その理由を解説します。
①肺に煙を入れることができないから
タバコは個人が自由な吸い方で楽しめばよいのですが、ふかしタバコは肺に入れることができないためダサいと言われます。
タバコにはニコチンが含まれています。
ニコチンは神経性の猛毒です。
摂取すると血圧の上昇や血管の収縮など、主に心臓や脳にダメージを与えるでしょう。
ただし、ニコチンには気分を落ち着かせたりリラックスしたり、やる気が出たりといったメリットがあります。
タバコを吸うのは気分が良くなるからといった方も多いでしょう。
しかし、ふかしタバコだと肺喫煙と比べると、ニコチンの摂取量も少なくなります。
ニコチン摂取のためタバコを吸うのであれば、ふかしタバコでは意味ないと思われてしまいます。
「吸っている意味がない」ため、ダサいと言われてしまうでしょう。
②カッコつけのために吸っていると思われるから
ふかしタバコではタバコの味や香りを楽しむことができます。
ただし、肺喫煙は「タバコ全体」をより味わっていると言えるでしょう。
「ただふかしているだけ」だと、単にカッコつけたいがために吸っていると思われてしまいます。
また、肺にタバコの煙を入れることができない方もいます。
ふかしタバコは「肺に煙を入れることができないのに」吸っていると思われ、やはりダサいと言われる要因になっています。
③ふかす=ダサいという世間的なイメージ
肺喫煙かふかしタバコかは、見ればわかります。
タバコそのものの味を味わうわけでもなく、肺に入れることもできないのに吸っているのがダサいと言われるのには、世間的なイメージもあるでしょう。
それはあくまでも偏見ですが、一度世間的についたダサいというイメージは、なかなか払拭できないでしょう。
理不尽ではありますが「ふかす=ダサい」と言われてしまいます。
ふかしタバコの体への影響

タバコは様々な健康被害のリスクがあります。
肺喫煙と違うふかしタバコは体にどのような影響を与えるのかを解説します。
咽頭がん・喉頭がんのリスクが23.5倍
タバコは心筋梗塞のリスクが非喫煙者に比べると7割増しだと言われています。
しかし、心筋梗塞だけでなくタバコには様々な発がん物質が含まれています。
それらは全身の「がん」に関係しているため、ふかしタバコでもリスクが高まるでしょう。
口内に煙を入れるふかしタバコでは、口の中に発がん性物質がこびりつきます。
そのため、咽頭がんや喉頭がんのリスクは32.5倍にもなると言われています。
また、口の中の発がん性物質は唾液とともに飲み込まれるため、食道がんになる可能性もあるでしょう。
また、発がん性物質は毛細血管により全身へと運ばれます。
ふかしタバコであっても、非喫煙者に比べるとがんのリスクは高いでしょう。
肺に入れる吸い方より発がんリスクが低い
ふかしタバコでは、咽頭がんや喉頭がんのリスクが高くなります。
しかし、肺がんのリスクは直接肺に煙を入れないため、低いでしょう。
ただし、ふかすだけでも多少の煙は肺に入ります。
「低い」というだけで「ゼロ」ではありません。
副流煙による害が周りの人に及ぶ
タバコを吸ったときの煙には「主流煙(直接吸い込む煙)」と、火をつけて置いているタバコから上がる「副流煙」です。
特に有害物質は低温での不完全燃焼のときに多く発生することがわかっています。
そのため、主流煙より副流煙の方が有害物質を多量に含むことになります。
ふかしタバコであっても、周囲の方が副流煙を吸い込みますので、健康被害が心配です。
周囲にいる方が成人の場合は肺がんと心疾患、子供であれば肺炎や中耳疾患をはじめ多くの疾病リスクが高まるでしょう。
ふかしタバコを適度に織り交ぜてタバコの風味を楽しもう!

ふかしタバコについて解説しました。
肺喫煙とふかしタバコでは、たばこの風味が変わります。
タバコを吸う時には、ふかしタバコも織り交ぜるとより楽しむことができるでしょう。