たばこが筋肉に与える悪影響6つ!逆にメリットも解説!

たばこが筋肉に与える悪影響

たばこが筋肉に与える悪影響

喫煙は健康だけでなくスポーツなどの体力にも影響を及ぼすのは、イメージできると思います。

特に筋トレして筋肉を鍛えている方は気になるでしょう。

ニコチンには脳を活性化させ気分をあげる作用や、反対に精神状態を落ち着かせる作用もあります。

そのため、筋トレの前に一服してやる気を出したり、終わった後の一服でほっとする方も多いでしょう。

しかし、たばこは筋肉を鍛える筋トレの効率を弱くする可能性が高いです。

今回は、たばこを吸うことによる筋肉へのデメリットを6つ解説します。

また、たばこが筋肉に与える影響は少ないという意見があります。

それについても解説しますので、喫煙しながら筋肉を鍛えている方は参考にしてください。

 

たばこが筋肉に与える6つの悪影響

たばこが筋肉に与える6つの悪影響

たばこにはニコチンやタール、一酸化炭素といった有害物質が含まれています。

煙に含まれる一酸化炭素は、血液中で酸素よりべもグロビンと結びつきやすく、酸素が全身に運ばれるのを阻害します。

ニコチンはヘロインと同等とも言われているほど、依存性の高い化学物質です。

タール(ヤニ)は発がん性物質が多数含まれているため、ガンを発生する可能性も高くなるでしょう。

このように、たばこは健康被害を引き起こす嗜好品ですが、筋肉にはどのような影響を与えるのか。

6つの悪影響に関して解説します。

 

1.血圧が上昇しすぎる

たばこに含まれている化学物質は、血圧を上昇させるリスクもあります。

化学物質は血管を収縮させる作用があるため、血流が悪くなります。

また、末梢の血管に血液が流れにくくなると、手足が冷えたりするでしょう。

血流が悪くなると、息苦しさや疲労を感じ筋トレに集中するのが難しいです。

たばこによる血圧上昇は、吸った後30分程度、10~20㎜Hgプラスになると言われています。

 

2.心肺機能が低下する恐れ

酸素は血液中でヘモグロビンと結合し全身に運ばれていきます。

たばこに含まれている一酸化炭素は、酸素よりもヘモグロビンと結合しやすいため、血液中に一酸化炭素が多くなります。

酸素を全身に運ぶことができないと、酸欠状態に陥るでしょう。

筋トレで筋肉を鍛えているときは、通常時よりも酸素の摂取量が増えます。

しかし、一酸化炭素が血液内にあると酸素を適切に供給できません。

心肺機能の低下は、そのままパフォーマンスの低下につながるでしょう。

 

3.活性酸素が増える

活性酸素は「他の物質を酸化させる」という酸素です。

通常の呼吸でも2%程度が活性酸素となり、身体の中のウイルスや細菌を撃退しています。

ただし、活性酸素が増えすぎてしまうと、正常なDNAや細胞をも攻撃するようになってしまいます。

たばこには活性酸素を増やす物質が多く含まれているため、さまざまな疾病を発生させる原因にもなりかねません。

 

4.コルチゾールの分泌を促進する

コルチゾールとは、脂肪分解や筋肉のタンパク質代謝、免疫抑制など、必要なホルモンです。

ストレスにも関わりがあり、ストレスを感じると身を守るために分泌量が増えます。

コルチゾールは自動で分泌量を調整するようになっていますが、たばこを吸うとその濃度が高くなります。

コルチゾールには筋肉のタンパク質を分解する働きがあるため、濃度が高くなると筋肉量を増やしたい筋トレには向いていません。

 

5.回復力が低下する

上記のように、一酸化炭素が血液内に入ると酸素の運搬量が減少します。

酸素が減ると、組織の新陳代謝にも影響します。

たとえば、疲労回復にも時間がかかるでしょう。

さらに、たばこは1本すると20mg以上のビタミンCを消費します。

ビタミンCはコラーゲンの生成や代謝を円滑にすすめます。

喫煙により、ビタミンCが不足すると筋肉の減少や筋力低下につながるでしょう。

 

6.強い依存性と健康被害

たばこに含まれるニコチンには、薬物と同等の依存性があると言われています。

そのため、吸えない時間が長くなると、イライラして集中力も低下するでしょう。

また、たばこには様々な健康被害があることも知られています。

血液を固まらせたり血圧を上昇させたりは、筋トレ時の心疾患が心配です。

もちろん脳への影響(脳疾患)などのリスクも高まるでしょう。

 

たばこが筋肉に与えるのは悪い影響だけない?よい影響

たばこが筋肉に与えるのは悪い影響だけない?よい影響

たばこは健康被害だけでなく筋肉に悪影響も与えます。

よい影響があるとすれば、アロマターゼという女性ホルモン産生酵素の分泌を減らす効果があることです。

アロマターゼは男性ホルモンを女性ホルモンに変換させる酵素なので、分泌量が多くなりすぎると、肥満に繋がります。

また、相対的に男性ホルモンが増えるため、筋肉も付きやすくなるでしょう。

 

たばこが筋肉に与える悪影響は少ないという意見も

たばこが筋肉に与える悪影響は少ないという意見も

たばこが筋肉に与える悪影響について解説しましたが「関係ない」という意見もあります。

「たばこと筋肉は関係ない」とは、どのようなことなのかを解説します。

 

喫煙していても筋肉はつく

喫煙しつつ筋トレしていても筋肉はつくという方は多いです。

中には0年間たばこを吸いながら筋トレしているけれど、ちゃんと筋肉はついているという方もいます。

確かにたばこを吸っていてもトレーニングを続けていると筋肉はつきます。

しかし、たばこを吸わないかたと比べると、効率は悪いでしょう。

10年間、喫煙者と非喫煙者、同じトレーニングをしていても筋肉のつきかたには違いが出るでしょう。

 

有名ボディービルダーのマーカス・ルールも喫煙者

有名なボディービルダー、マーカス・ルー氏も喫煙者です。

確かにたばこを吸われていても見事な筋肉はつくでしょう。

ただし、上記したように筋トレの効率は悪いと言えます。

ボディービルダーの方は、喫煙を上回るトレーニングをされていると考えられます。

 

喫煙は筋肉ではなく心肺機能に影響する

上述したように、たばこは心肺機能に大きく影響します。

それは確かですが、言い換えれば、心肺機能が低下すると筋トレの効果は落ちるでしょう。

 

喫煙はビタミンを破壊するのみにとどまる

喫煙はビタミンを破壊するだけだとおっしゃる方もいます。

確かにたばこはビタミンCを大量に消費します。

ただし、

ビタミンCが不足すると、筋肉を構成している筋繊維(ヒラメ筋・腓腹筋・前脛骨筋など)が細くなることがわかっています。

それゆえ、筋肉量も減少してしまうでしょう。

 

たばこが筋肉に与える悪影響はアイコスの方が大きい?

たばこが筋肉に与える悪影響はアイコスの方が大きい?

喫煙者だけでなくたばこの副流煙による健康被害もあり、加熱式タバコ(アイコス・グロー・プルームテック等)がブームになりました。

紙巻タバコから移行された方も多いのではないでしょうか。

加熱式タバコの中でも火付け役となったアイコスは現在でも人気です。

紙巻たばこより健康に良いとされるアイコスの筋肉に与える影響について解説します。

 

”アイコスの発がん性は10倍”とのニュース

アイコスについては一時「発がん性が紙巻タバコの10倍」というニュースが2017年後ごろ出回りました。

アメリカの研究機関が行った結果を受けたニュースですが、それについてはフィリップモリスも反論しています。

 

最新情報ではそこまで害はないとの報告

また、2018年にFDA(米食品医薬品局)がおこなった研究では「アイコスは有害度が低い」と発表しました。

「紙巻タバコより10害の有害度」はデマである可能性が高いですが、加熱式タバコの歴史が浅いためデータを集める必要があるでしょう。

アイコスについてははっきりとした研究結果はまだ出ていない状態です。

 

たばこが筋肉に与える悪影響は無視できない!

たばこが筋肉に与える悪影響は無視できない!

たばこが筋肉に与える悪影響について解説しました。

もちろん、筋肉には関係ないという方も多いので、それについてもどのような意見なのかをご紹介しました。

しかし喫煙は健康だけでなく、筋トレパフォーマンスも低下させるでしょう。

喫煙者で筋肉を鍛えようと考えている方は、禁煙をおすすめします。

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